私たちは、高齢者福祉事業の役割を自覚し、人生の先輩として敬う心を持ちながら、クオリティー・オブ・ライフの向上を目指し、医療、介護の提供に努めます。
理事長 四ケ所 大
医療法人社団芙蓉会は、東京都町田市、千葉県君津市において創立者四ケ所ヨシの信条「老人は国の宝」を掲げ、1954年の創設から現在に至るまで一貫して高齢者医療に取り組んで参りました。
現在、町田では、病院の他にも同一敷地内に有料老人ホーム、グループホーム、デイサービス、ショートステイ等の在宅サービスも運営しており、立地条件の良さから町田市のみならず、神奈川県からも多くの方を受け入れています。君津では、病院、老人保健施設の他に、市街地に居宅介護支援事業所、訪問介護事業所を設置しており、施設と在宅の連携強化に重点を置き、地域の方々に広くご利用いただいています。
町田、千葉双方とも、地域に根ざし、それぞれの施設、事業所の特色を活かしながら、「三方(患者様やご利用者、地域、職員の三方)良しの精神」に基づいて、時代とご利用者の多様なニーズを満たすサービスのご提供を目指しております。
さて、2018年には療養病棟の一部廃止に伴い「介護医療院」が創設されました。ふよう病院(町田)でも、2020年4月に介護療養病床の一部をこの「介護医療院」に転換しております。医療法人社団芙蓉会は、この刻々と変化する時代背景の中、今後も近隣の急性期病院との密な連携のもと、地域における慢性期、終末期、生活の場としての医療・介護の一翼を担うべく貢献して参ります。
戦時下の中国・フィリピン・ジャカルタへ。従軍看護部隊の要職を務めた。
戦後、東京都民政局の依頼を受けて東京蒲田に高齢者のための診療所を開設。戦後の混迷の中で次々と送られて来る生活困窮者や貧しい高齢者の方々を支えた。以後、現在の療養病床、老人ホームの先駆けの施設を創り上げるなど、「老人は国の宝」という信条を掲げ、高齢者医療福祉施設の運営に半世紀を注いだ。
「老人は国の宝」とは
創設者が掲げた標語で、「国を支え、私たちを育ててくれた高齢者に対し、感謝を忘れず敬意をもって尽くす」という意味。医療法人社団芙蓉会は、創設者が、激動の時代背景の中で国のために命を賭して働いた高齢者に目を向けて残したこの信条を大切に、「ここに来て良かった」と思っていただけるような運営を心がけております。
またこの信条は、老人福祉法第2条(基本理念)「老人は、多年にわたり社会の進展に寄与してきた者として、かつ、豊富な知識と経験を有する者として敬愛されるとともに、生きがいを持てる健全で安らかな生活を保障されるものとする」に通じると考えています。