「グループホームあおぞら」は、中庭を囲むように2つのユニットから構成されています。それぞれ、9人の高齢者が共に生活をするホームには、9つの個室を3人ずつ3つのグループに分けて、居間や和室を囲むように配置してあります。居間、食堂、和室などの共用の部屋だけでなく、1人1人が気に入った場所で過ごせるように小さな和室や廊下のベンチなどをつくっています。
また、鉄筋コンクリート造の建物の仕上げは、杉板、土の塗り壁、大谷石などの呼吸する自然素材を使用しています。
オープンにつくられたキッチンで食事の支度、後片付けをしたり、土間から自由に中庭へ出て植木の手入れをしたり、自分の意志を大切にした生活ができるように工夫しています。
◎プライバシーの問題や、共同生活でのストレスを考えると、個室はやはり必要です。個室は、自分だけの時間や空間を持つことができます。
◎認知性高齢者の方にとって入居時の環境変化は、場合によって大きなストレスとなり、生活に混乱を招きます。少しでも落ち着ける環境をつくるために入居の際、使いなれたベッド、家具、カーテンや思い出の品などをお持ちください。
◎「グループホームあおぞら」のそれぞれの個室は、16~17平方メートル(約10畳)の広さで、トイレ、洗面と造り付けの収納家具があります。内装は杉板と、土の塗り壁で仕上げ、自然素材で落ち着いた雰囲気をつくっています。もちろん、冷暖房完備です。
◎グループホームの1ユニットには、椅子座の居間兼食堂、和室の居間をはじめ、キッチン、浴室、洗濯室、共用トイレがあります。1ユニットあたりの共用部分は200平方メートル以上の広さで、豊かな生活空間を生み出します。
また、緑豊かな中庭に面しているのでたいへん快適です。
◎冬場の暖房はソーラーシステムを利用し、太陽熱で暖められた空気で床を暖めます。このシステムはガス空調機のエネルギー消費を抑えるとともに、換気と室内の空気循環を促進して健康的な室内環境をつくります。
◎2階のデッキにつながる集会室、美容室、そして屋上庭園は、病院全体の共用施設です。もちろん、グループホームの入居者も利用できます。
◎集会室は、訪ねてきた家族や地域の方にも開放します。入居者が家族とゆっくり過ごしたり、ボランティアの集まりが行える、出会いや語らいの場所です。
◎2つのグループホームに囲まれた中庭は約250平方メートルの広さで、グループホームから自由に行き来できます。この中庭は、土と緑に接することができる大切な場所です。
◎それぞれの入り口には春を告げるサクラと紅葉のカエデの木を植え、そのまわりに季節を感じさせる花の咲く木、実のなる木を植えます。 また、野菜や花、ハーブなどを育て、園芸療法を行うことなども考えています。さらに、水を感じることのできる空間をつくると共に、雨水を草木の水やりに利用します。
◎お花見、お月見、ボランティアの人たちとの草木の手入れ、行事の開催など、グループホームの中庭は、四季折々の心地よさが満ちています。